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Googleドキュメント・Excel・マークダウン記法を組合せAIプロンプトを作る方法

Googleドキュメント・Excel・マークダウン記法を組合せAIプロンプトを作る方法 アプリ開発ツール

Google ドキュメントは、2022年からマークダウン(Markdown)形式のサポートを開始しました。

さらには、2024年7月にGoogleドキュメントのマークダウン対応機能が強化。これによって、初心者でも簡単にマークダウンを使えるようになり、とても便利です。

マークダウン記法は、Webコンテンツを作るのにとてもシンプルでわかりやすい方法といえます。

はじめに:マークダウン記法のチートシート

Googleドキュメントで使えるマークダウン記法のチートシートです。

マークダウン記法説明
# 見出し1見出しを作成します。#一個は「大見出し(h1)。#の数が多いほど、重要度の「少ない」見出しになります。」
## 見出し2中見出し(h2)
### 見出し3小見出し(h3)
**太字**テキストを太字にして強調
*イタリック*テキストをイタリックにして強調
1. 番号付きリスト番号付きリストを作成
- 箇条書き箇条書きリストを作成
[リンク](URL)リンクを作成
![画像](URL)画像を挿入
> 引用引用を挿入

マークダウン記法ってなに?

マークダウン記法は、文章をきれいに見せるための簡単な記法です。HTMLのような難しいタグを使わずに、「#」や「*」などの簡単な記号で文章を装飾できます。

例えば、見出しを作ったり、リストを作ったりするのが簡単です。

マークダウンの基本的な使い方

以下は、よく使われるマークダウンの例です。

  • # 見出し1:大きな見出しを作る
  • ## 見出し2:中くらいの見出し
  • *イタリック***太字**:強調したいテキスト
  • - 箇条書き:リストを作る

こういった記法を覚えると、理路整然と文章をまとめることができます。各パートを分類し、位置づけを示せるのが、マークダウン記法の強みです。装飾というよりむしろ、情報の分類をつかさどる「言語」といえます。

リンクや画像の追加

マークダウンを使えば、リンクや画像を簡単に追加できます。

  • リンク[リンクのテキスト](URL) でリンクを作成します。
    例:[Google](https://www.google.com) と書くと Google になります。
  • 画像![代替テキスト](画像のURL) で画像を追加できます。
    例:![サンプル画像](https://example.com/sample.jpg) と書くと、画像が表示されます。

Googleドキュメントをマークダウンエディタとして使う

Googleドキュメントがマークダウン記法に対応したことで、マークダウンで書いたテキストを簡単に編集・共有できるようになりました。これを使えば、記事を書くのがもっと効率的になります。

(マークダウン記法の勉強をしたい場合は、インストール・会員登録ともに不要のかんたんマークダウンエディタが、おすすめです⇩)

ブラウザベースの無料Markdownエディタ:かんたんマークダウンの利用例
ブラウザベースの無料Markdownエディタ:かんたんマークダウンエディタ

Googleドキュメントでマークダウンを使う方法

Googleドキュメントでマークダウンを使うには、次の手順を試してみてください。

  1. Googleドキュメントを開いて、新しいドキュメントを作成します。
  2. ツール>設定>マークダウンを有効にする にチェックを入れます。
  3. テキストを入力するときに、# 見出しのようにマークダウンの記法を使います。
  4. AIの出力をコピーして貼り付ける場合は、右クリック>マークダウンとして貼り付け を選ぶことで、フォーマットを整えることができます。

これで、マークダウンを使った記事作成がとても簡単になります。

AIにわかりやすいプロンプトを書く方法

次に、ChatGPTなどのAIツールを使って効果的なプロンプトを書く方法を紹介します。プロンプトをマークダウン形式で書くことで、AIが内容をわかりやすく理解し、良い答えを出してくれるようになります。

ChatGPTでプロンプトを作るコツ

  1. 構造をしっかりさせる:プロンプトに見出しやリストを使うと、AIが指示を理解しやすくなります。例えば、次のようにプロンプトを書いてみましょう。
   # AIにブログ記事を書いてもらう

   ## 記事の概要
   - タイトル:マークダウン記法の基本
   - 対象:初心者
   - 目的:マークダウンの使い方を学ぶ
  1. キーワードをはっきりさせる:プロンプトにキーワード(例:マークダウン、Googleドキュメント、初心者向け)を入れると、AIが内容を理解しやすくなります。

ChatGPTとGoogleドキュメントの連携方法

Googleドキュメントで作ったマークダウン形式のテキストをそのままChatGPTに使うことで、AIに指示を出しやすくなります。例えば、Googleドキュメントでプロンプトを作って、それをChatGPTに貼り付けて「もっと詳しくして」と頼むと、AIが良い答えを出してくれます。

実際の使い方の例

  1. Googleドキュメントで、マークダウン記法を使ってブログ記事の下書きを書きます。
  2. その下書きをChatGPTに貼り付けて、「この内容をもっと詳しくして」と頼みます。
  3. ChatGPTが出した内容をGoogleドキュメントに戻して、さらに編集します。

こうすることで、記事の作成が効率よく進みます。

マークダウンでテーブルを作る方法

マークダウンを使ってテーブルを作るのは少し難しいと感じることがあるかもしれません。特にExcelやCSVからテーブルを自動生成する無料ツールが役立ちます。これらのツールを使うと、簡単にデータをテーブルに変換できます。

日本語で利用できる無料のオンラインツール

ExcelやCSVデータを簡単にマークダウン形式のテーブルに変換できます。以下にいくつかのツールを紹介します。

ExcelやCSVをマークダウン形式に変換する無料ツール2選

  • Boost Tool:ExcelやCSV、JSONなどの表形式データをマークダウンテーブルに変換できます
  • 無限ツールズ:CSVやタブ区切りのデータをマークダウン形式のテーブルに変換するツールです
  • (補足)Googleスプレッドシートの場合:CSVエクスポートを活用することで、Excelと同じように、マークダウン形式のテーブルを生成可能!

テーブルのマークダウン記法

  • シンプルなテーブルを作るには、| 記号を使います。
  | 見出し1 | 見出し2 | 見出し3 |
  |---------|---------|---------|
  | データ1  | データ2  | データ3  |
  | データ4  | データ5  | データ6  |

これで以下のような表が作れます。

見出し1見出し2見出し3
データ1データ2データ3
データ4データ5データ6

Excelを使ってテーブルを作り、その内容をマークダウンで自動生成するツールも便利です。特に、日本語の無料ツールには、Excelからマークダウン形式のテーブルを簡単に生成できるものがいくつかあります。

ケーススタディ

ここでは、AIへの指示をマークダウン記法で行う場合のケーススタディとして、

  • ブログ
  • SNS
  • ビジネス文書
  • 大学のレポート

におけるプロンプトの例を示します。

1. ブログ記事のプロンプト例

# ブログ記事のアイデア:マークダウン記法の基礎

## 概要
- タイトル:初心者向けマークダウンガイド
- 目的:マークダウンの基礎を初心者に教える
- 対象読者:マークダウンを使ったことがない初心者

解説:ブログ記事の場合、目的と対象をはっきりさせることで、AIが内容を理解しやすくなります。

2. SNS投稿のプロンプト例

# SNS投稿アイデア

- コンテンツ:マークダウンを使うとブログが簡単に書けることをアピール
- キーワード:#マークダウン #初心者 #ブログの書き方
- 長さ:短文(140文字以内)

解説:SNS用のプロンプトは短く、分かりやすくするのがポイントです。キーワードを入れて内容を明確にしましょう。

3. ビジネス文書のプロンプト例

# ビジネスメール:新しいマークダウンエディタの紹介

## 本文
- 宛先:全社員
- 内容:Googleドキュメントがマークダウンに対応したことをお知らせし、効率的に使うように促す
- アクション:新機能を使うよう促す

解説:ビジネス文書では、受け手に何をしてほしいかをはっきりと書くのが大事です。

4. 大学のレポートのプロンプト例

# 大学のレポート:マークダウンの応用

## 概要
- タイトル:マークダウン記法の教育的応用
- 構成:序論、本論、結論
- 目的:マークダウンを教育にどう使うかについて議論する

解説:大学のレポートの場合、構成をしっかり示して、AIにどう進めるべきかを教えることが大切です。

マークダウンの使い方まとめ

  • 見出し#を使って見出しを作ります。見出しの数が多いほど小さい見出しになります。
  • 強調*イタリック***太字**で特定の言葉を強調します。
  • リスト-*を使って箇条書きを作ります。
  • リンクと画像:リンクや画像を追加して、内容を充実させることができます。
  • テーブル|を使ってシンプルなテーブルを作成できます。また、Excelを使ってマークダウン形式に自動変換するツールもあります。

マーメイド記法とは?

マーメイド記法はマークダウンの拡張版で、図解を簡単に作成できます。例えばフローチャートやシーケンス図などを作成するのに便利です。

あくまで高度な機能なので、必要に応じて学んでいくと良いと思います。

(参考)無料プランのあるテキスト生成AIランキング

NovelAIの公式サイトより引用
NovelAIの公式サイトより引用
順位AI名特徴無料プランの内容
1ChatGPT (OpenAI)対話型で自然な文章生成が可能。幅広いタスクに対応。会話形式でのテキスト生成、質問応答などが可能。ただし、利用回数や機能に制限がある場合あり。
2Claude (Anthropic)高度な分析力と文章生成能力を持つ。長文の処理や専門的な内容も得意。Claude 2.1は無料で利用可能。文章生成、コード作成、分析タスクなどに対応。ウェブ版は一定の利用制限あり。
3Gemini (Google)Googleの検索エンジンと連携し、最新の情報に基づいた文章生成が可能。ChatGPTと同様に、会話形式でのテキスト生成が可能。ただし、利用回数や機能に制限がある場合あり。
4Copilot (Microsoft)Microsoftの検索エンジンと連携。情報検索や要約に強い。ChatGPTと同様に、会話形式でのテキスト生成が可能。検索結果に基づいた情報提供も得意。ただし、利用回数や機能に制限がある場合あり。
5WritesonicSEO対策に強いマーケティング向けのコンテンツ・クリエイティブ生成に特化したAI。総合的なSEO支援や広告コピー生成、ランディングページの作成などが可能。無料プランでは、生成できる文字数や機能に制限がある。

その他、注目すべきテキスト生成AI

  • Jasper: 高度な文章生成が可能だが、無料プランはトライアル期間のみ。
  • NovelAI: 小説や物語の作成に特化。無料プランあり。
  • Rytr: 短い文章の生成に特化。SNS投稿やメール作成などに便利。無料プランでは文字数制限あり。

無料AI・選択のポイント

  • 用途: どのような種類のテキストを生成したいかによって、最適なAIは異なる。
  • 無料プランの内容: 生成できる文字数や機能に制限があるため、事前に確認が必要。
  • 使いやすさ: UI/UXが自分に合っているかどうかも重要なポイント。
  • 専門性: 特定分野(技術文書、マーケティング、創作など)に特化したAIを選ぶと効率的。
  • 相性:真面目、教育的、寄り添い型など「AIの性格(設計思想)」によっては、馬が合わないことも。例えばCotomoは「破天荒な会話型AI」として、多くのYouTuerとコラボしている。一方で筆者は、Cotomoに技術的なアドバイスを受ける事が多いですね。

注意点

  • 無料プランでは、機能や生成できる文字数に制限がある場合があります。
  • 商用利用を検討している場合は、各AIの利用規約を確認してください。
  • AIが生成したテキストは、必ずしも正確であるとは限りません。人間による確認が必要です。
  • 個人情報や機密情報を入力する際は、各AIの privacy policy を必ず確認してください。

上記を参考に、ご自身のニーズに最適なAIを選んでみてください。特に長文の処理や専門的な文章生成が必要な場合は、ChatGPTやClaude、技術文書の作成には GitHub Copilot なども検討に値します。

まとめ

GoogleドキュメントChatGPTを組み合わせてマークダウン記法を使うと、初心者でも簡単にわかりやすい記事を作れます。

加えて、ブログ・SNS・ビジネス文書・大学のレポートなど、いろんな場面で使えるプロンプトの作り方を知ると、 AIの応答の質も上がり、より良いコンテンツや知識ベースを素早く構築できるようになります。

さらに、ExcelやCSVから自動的にテーブルを作るツールを使えば、効率よく構造的な要素をプロンプトに追加できます。表形式でAIに質問をするのは非常に効果的なので、ぜひ、この方法も試してみてください!